【知ってて得するホテルの業界用語の隠語】お客様が「タヌキ」と呼ばれる？面白い業界用語を要チェック！

近年この「タヌキ」の需要が増えつつあります

ホテルのスタッフ間で、お客様のことを「タヌキ」という隠語で呼ぶことがあるのをご存知でしょうか？

「え、動物に例えるなんて失礼じゃない？」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。
これには差別的な意味や悪意は全くなく、実は日本語の面白い「言葉遊び」から生まれた、業務をスムーズに進めるための合言葉なのです。

【「タヌキ」とは？】
夕食なしの素泊まり客のこと。夕食の夕の字がカタカナの「タ」に見えるため。

では詳細をチェックしましょう。

「タヌキ」の正体とは？

ホテル業界で言う「タヌキ」とは、「夕食なしのプランでご宿泊されるお客様」のことを指します。
いわゆる「素泊まり」や「一泊朝食付き」でご予約されたお客様が、この「タヌキ」にあたります。

なぜ「タヌキ」と呼ばれるのか？

その語源は、漢字とカタカナの形に隠されています。まず、「夕食（ゆうしょく）」という言葉の最初の漢字、「夕」をよく見てみてください。この形、何かに似ていると思いませんか？

そう、カタカナの「タ」に見えますよね。

ここからがポイントです。「夕食がない」ということは、お食事から「夕食」を抜く、つまり「夕（＝タ）を抜く」ということになります。

これを口に出して言ってみると…

「夕（タ）を、抜く」→「タ抜き」→「タヌキ」

…いかがでしょう？こんな、まるでダジャレのような言葉遊びが、この業界用語の面白い由来だったのです。

どんな場面で使われる？

この言葉は、主にスタッフ間の情報共有のために使われます。
例えば、フロントとレストランがその日の夕食の準備数を確認する際に、「本日のご宿泊は50名様ですが、そのうち“タヌキ”が10名様です」といったように連絡を取り合います。

こうすることで、「夕食が必要なお客様は40名様ですね」という情報を、迅速かつ正確に伝えることができるのです。

もしホテルのバックヤードで「タヌキが…」という会話が聞こえてきても、それはお客様の悪口ではなく、夕食の数の確認をしているだけ。次にホテルに泊まる機会があれば、この話をちょっと思い出してみてください。

さいごに

なお素泊まりを提供されている施設では、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

周辺の食事情報をチェック！ ホテル周辺にレストランやコンビニがあるか、事前に調べておきましょう。特に、地方の宿や郊外のホテルでは、お店が少ない場合があるのでご案内に注意が必要です。
ホテル内のレストランもチェック！ 「やっぱり急に夕食を食べたくなった！」という時のために、ホテル内のレストランやルームサービスが利用できるか確認しておくと喜ばれるでしょう。

新しく出来たような宿泊施設の現場ではほぼ使われないかもですが、豆知識として「タヌキ」のような隠語があると言う事を知っていて損はないかも？

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この記事を書いた人
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川嶋雄司

代表取締役：（株）旅月

1975年生、福井県高浜町出身。21歳の時九州〜福井を自転車旅行した際、大分県湯布院町が気に入りそのまま移住。現在は大分県国東市在住。大分県を中心に山形・千葉・長野・大阪・広島・佐賀・熊本など、全国各地の旅館やホテルのネット集客のコンサル・WEB集客のサポートを展開中。特にサイトコントローラー（手間いらず.NET・ねっぱん！＋＋・TL-リンカーン）に重きを置き、現在国内外の宿泊予約サイト・自社ブッキングエンジンを使い多角販売をサポート。以前旅館で勤めていた経験を活かして宿泊施設様のお悩みや痒い所にお応えし、旅館・ホテルの売り上げUPに繋げております。