ホテルの業界用語

【知ってて得するホテルの業界用語】どなたでも平等に不自由なく…「ユニバーサルルーム」とは?

車椅子利用や高齢の方に、安全で快適に過ごせる機能を揃えたお部屋を意味します

あと数ヶ月で、東京オリンピック・パラリンピックが開催されますよね。多分、きっと。
今回は海外からのお客様は見込めないモノの、この期間は選手や選手を取り巻く環境・サポートされる方々が、宿泊施設で快適に滞在出来るか否かは結構重要な要素と言えます。

ってなると、パラリンピック開催に合わせて 車椅子で宿泊できる設備が整ったホテルの客室。
例えば手すりやスロープなど、建物の設備を強調した「バリアフリールーム」。
もしくは利用のしやすさを意味する英語:accessibilityから取った「アクセシブルルーム」等を造られた施設もきっと多いのでは無いでしょうか?

※ちなみに日本では 2019年9月試行の改正バリアフリー法において、出入り口の幅が80センチ以上ある客室を、50室以上のホテルには全体の1%以上設けることが義務付けられおります。

では今回、最近よく耳にします「ユニバーサルルーム」についてピックアップしたいと思います!

【ユニバーサルルームとは?】
車椅子でのご利用に配慮したお部屋(バリアフリールーム)です。
段差が無いため、高齢者にも利用しやすいタイプとなります。


このたびご紹介する「ユニバーサルルーム」ですが、「バリアフリールーム」「アクセシブルルーム」と近いモノではありますが、一般的には障害の有無に関わらず すべての人が使いやすいように配慮された部屋の事を指します。



※京王プラザホテル さん、大変恐縮ですが画像をお借り致します。とても参考になりました。


ですので、お部屋の仕様で玄関・バスルーム・トイレは車椅子が回転出来るスペースが必要となりますので、通常の客室に比べて1.4倍の面積の客室となります。






全体的にゆったりと室内を移動出来るよう広く使えますので、今後待ち受ける少子高齢化社会を考えると パラリンピック後も一定のニーズはありそうですね。


なのですがホテルにとっては、ユニバーサルルームを多く設置すれば 全体の部屋数が少なくなってしまい、結果売り上げが減ってしまう事も考慮しなくてはいけません。

ではこのようにメリット・デメリット含め、改めて「ユニバーサルルーム」について調べてみましょう。

「ユニバーサルルーム」を知るには、まず「ユニバーサルデザイン」の7つのポイントをチェック

ちなみに「ユニバーサルデザイン」と言葉もありますが、コチラは1985年にアメリカのロナウド・メイス氏が提唱した概念の事を言います。

以下のような7つのポイントに基づいていれば、初めて「ユニバーサルデザイン」と呼ぶ事が出来ます。

(1)公平性:誰にでも公平に利用できること
(2)自由性:使用するうえで自由度が高いこと
(3)単純性:使い方が簡単ですぐわかること
(4)分かりやすさ:必要な情報がすぐに理解できること
(5)安全性:危険につながらないデザインであること
(6)省体力:無理な姿勢をとることなく、小さな力でも楽に使用できること
(7)スペースの確保:アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること


「ユニバーサルルーム」は以上のような概念のもと設計される訳ですが、実際にはホテル側の「必要だろう」という想定とサービスを受けるお客様との間で、意識による大きなズレが生じています。

ホテル側に ”すべての人が快適に過ごせる部屋” という意識が抜けてしまうと、かえってお客様に居心地の悪い部屋を提供してしまう事になります。



コチラは「ユニバーサルデザイン」の概念に沿って考えられた、シャンプー・コンディショナー・ボディソープの容器ですが、こう言うちょっとした事を一つひとつ。

このコロナ禍で今一度 これから実際に利用されるお客様の目線に立って、まずはホテルに求められている事を整理する過程が不可欠なのかも知れませんね。

さいごに

今回「ユニバーサルルーム」。
客室を広く使える事はご理解頂けたかと思いますが、もしもアサインの関係で健常者のシングル利用の方が「ユニバーサルルーム」での滞在になってしまったら、逆に広過ぎて不向きに感じる方もいらっしゃるかも?

なので最近では、必要がなければ手すりやスロープが取り外し可能にされているトコロや、洋室だけじゃなく和洋室のユニバーサルルームも増えているようです。


ボクも1月の終わりに痛風になった時にはホント杖無しではまともに歩けませんでしたので、年齢や状況に応じて 自身の寝室や廊下が「ユニバーサルデザイン」の概念の元、変化・対応出来るようになっていれば良かったかなって感じた次第です。

では「ユニバーサルルーム」についてアレコレ書きましたが、ボクなんかも日頃あまり感じる事が少ないですので、今回障害を持たれている方への関心や考えるキッカケになれば嬉しいなと思っております。



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