アサインは「センスと気遣い」
宿泊のお客様がより快適に滞在して頂く事はもちろん、翌朝の清掃の流れをよくします。
宿泊施設において「アサイン」と言う言葉、日頃から使われていますか?
どっちかと言うとホテルで使う業界用語「アサイン」についてご紹介したいと思います。
【アサインとは?】
英語のassign(割当)からきています。部屋の割り当てのことで「ルーミング」と言われることもあります。
ご高齢の利用客であればエレベーターの近くの客室にアサインする、子連れなら面積の広い角部屋にアサインするなど、各ホテルマンがマニュアルやそれぞれのセンスを基準として部屋割りを決めます。
ちなみに旅館や民宿ではあまりこの言葉は使わないかも?
どっちかと言うと「部屋割り」って言われる場合が多いかな。
結局は「アサイン」も「部屋割り」も同じ意味なのですが、厳密には予約済みのお客様にどの部屋を割り当てるかを決める作業を言います。
特に満室に近い時に、クレームが起きるか起きないかは「アサイン」が結構重要になったりします。
なお最近ではホテル管理システムのPMSを使って「アサイン」する場合が一般的でしょう。
紙でしても良いのですが…その場合消したり追加したりの作業が結構大変ですからね。。
では今回「アサイン」について改めて掘り下げてみたいと思います!
アサインの作業詳細
アサインの業務・作業的には主にフロントやクラークがその業務を担当します。
そしてアサインのタイミングは宿泊客の到着前夜に行う場合と、チェックインの時に行う場合があります。
前夜に行う場合は、事前に準備が必要な団体客や特別なお客様(VIP)の時がほとんどです。
それ以外の宿泊客の場合は前夜に仮の部屋割りをすることも無いこともありませんが、実際にはチェックイン時に臨機応変に部屋割りを決めています。
その基準は、到着順・宿泊プランの高い順・年齢・男性客・女性客・カップル・同じグループ客・お子様連れのファミリー・連泊客・お年寄りや障害者の方(エレベーターの近くに)・外国人・急な事態などなど…その時の宿泊状況を鑑みて適宜割り振りを行います。
※急な事態ですが、禁煙室でタバコを吸われて使えなくなったとか、香水・水漏れ・当日の思わぬリクエスト等による諸々の客室の変更事項など。
また最初からクセのある宿泊客(うるさいなど)であることが分かっていれば、クレームを避けるためにその客の部屋の周りを空室にしたりする等して、他の宿泊客に迷惑がかからないような部屋割りをする事もあります。
あ、あとテレビカードの自販機付近には必ず男性のお客様をアサインするとか(笑)
なお宿泊者数が少ない場合には部屋割りをしないフロアをつくって、そのフロアの電気の照明を落とす事により電気代を削減する事も出来ます。
さいごに
ちなみにアサインが上手くいったかどうかは、翌日すぐに分かります。
クレームや客室の変更希望もなく、お客様の流れがスムーズで穏やかだった日は成功と言えるでしょう!
それにテレビカードの売り上げが上がったら、なんとなく嬉しくなっちゃいますよね?
このように防衛本能や気付きをフルに活かし、パズルのように組み立てて想像して結構頭を使う作業がアサインです。
うまくハマればお客様の満足度UPと、光熱費や清掃スタッフに掛かる負荷も軽減出来る大事なお仕事と言えます。
今は違っても、将来もしもアサインする立場になった時は是非参考にされてくださいね。
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