それに近年複雑化した広告を、FAXで大量に流す古いやり方はもう辞めて欲しい
昨日クライアント様のお宿にて。
楽天トラベルのITC(Internet Travel Consultant)の方が来られると言う事で、まだお会いした事が無い方がいらっしゃると聞いたので、ちょっとご挨拶に伺って来ました。
お会いして間もなく、宿泊施設さまの現状把握やエリアの動向を教えてくださいましたが、その後にはもちろんの事のように。当然のごとく広告の案内があったりした訳で…。
今回アレコレお話をお伺いして、改めて「広告」や「プロモーション」との付き合い方を 今後はちゃんと考えなきゃいけないな〜って感じました。
【広告とは?】
広く世間に知らせること。特に、商品や興行物などを広く知らせ、人の関心を引きつけること。
【プロモーションとは?】
消費者の購買意欲を喚起するための活動。製品を広めること。
ボクが感じた違和感、それは「手数料(コミッション)と広告費の二重徴収」です。
「広告」や「プロモーション」を打てば当然の事ながら、宿泊実績に対する手数料にプラスして別途費用が発生しますよね?
それがもうホントに楽天トラベルやじゃらんnetでは当たり前になり過ぎていますので…ITCの方が特に悪いとかじゃないのですが、ココで感じた事をちょっと吐き出したいと思います。
広告を売るための営業スタイルはいつまで続けるのか?
あんまり言いたくは無いのですが、国内の宿泊予約サイトが出している雑誌のじゃらんや、じゃらんnet・楽天トラベルを中心としたWEBの広告商品。
特に楽天トラベルは「得旅」「バナー広告」「リスティング広告」「有料クーポン広告」「楽天SEM」…などなど、数年前と比べても広告の種類が増えましたよね?
まず、あの大量の広告FAXを辞めませんか?非常に紙がもったいないです。
あと やはり一番の考えどころなのが、広告を投じた上でのROAS(Return On Advertising Spend)
いわゆる「広告費の回収率」すら分からない仕組みが未だに野放し状態ですので、コレはお互いにとって絶対良くないと思うのです。
ちなみに海外OTAには余計な広告商品は特に無く、会員様優先による値下げプロモーションはとってもシンプル。
それにプランを別途作成したりなど、余計な作業や負担はほとんどありません。
Reluxのプロモーション「Reluxオファー」も、どちらかと言うと海外OTAに近いカタチかな?
しかも「Reluxオファー」はメタサーチにも出さず、割とクローズドですし。
「広告を売る」営業が無い海外OTAと、「手数料と広告の二重徴収」を続けている国内2強OTA。
果たして宿にとってどちらが良いのでしょうか?
さいごに
再度問います。
OTAの営業マンの方の本来の目的って「広告販売」や「プロモーション推進」でしたっけ?
それとも、湯布院の猫ちゃんがおもてなしする宿 オーベルゼ レ・ボーのように、ネコ好きだけにフォーカスした事によって生まれる「幸せな旅行の創出」でしょうか。
広告に関しては 宿側もただ言われたままに広告を買うだけじゃなく、誰の為の広告であるべきなのか?
今後OTAとどう向き合って行く事が双方にとって良いのか?
けして安い買い物では無いので、義理や今までの流れや惰性で判断するのではなく、今一度付き合い方を自分なりに考えてみませんか?
なお、いつの間にか忘れ去られそうになっている宿泊施設の「マーケティング」
わかりやすく表現すると「売れる仕組み作り」や「その市場を知る事」。
企業側が強引に売り込むのではなく、消費者が「買いたい!」「泊まってみたい!」と強烈に思ってもらえる環境を整える事。
そして「ブランディング」
「ユーザーが持っている共通のイメージ」「実態のない価値」の事を指しますが、そこに泊まるべく理由や他には無い価値・間違いのない安心感などなど。
ココを混在している方も非常に多いのですが、「広告」&「プロモーション」は「マーケティング」&「ブランディング」とは全然違います。
OTAにお金や労力をかけるのも分かりますが、将来的にはそこにあまり頼らなくても大丈夫なように、自身の宿の「マーケティング」や「ブランディング」も気にかけて参りましょうね。
最新記事 by 川嶋 雄司 (全て見る)
- 自社予約フォーム「予約番」丨「コンテンツアシスタント機能」が無償提供期間を延長し、当面の間無償へ - 2024年11月21日
- ANA丨Ctripに旗艦店(きかんてん)を正式に開設! - 2024年11月20日
- 過去に撮影&登録した画像サイズが小さくてサイト登録にお困りの方へ - 2024年11月19日