訪日外国人になぜ支持されているのか?それを知るキッカケになります
前回の続きです!
トリップアドバイザーが訪日外国人の動向を調査した「インバウンドレポート2019」を無償公開 Part.2
https://kawashimablog.com/yufuin/?p=30932
世界最大級のクチコミサイト・トリップアドバイザー(https://www.tripadvisor.jp/)初のインバウンドレポート、もうご覧になりましたか?
【トリップアドバイザーとは?】
全世界の旅行者に利用されている旅行プラットフォームであり、訪日旅行を検討している人たちにも多く使われているサービスです。
トリップアドバイザーのサイトやアプリには毎月4億9,000万人の訪問者がおり、世界49の国と地域、28言語でサービスが展開されています。
今回は「宿泊・観光・飲食」に関して見てみましょう。
引用・解説を混じえて是非ご覧くださいませ。
訪日客に満足してもらうための秘訣とは?
海外から口コミ数の多い上位 10 都道府県
トリップアドバイザーでは、旅行者が各施設に 5段階で評価をつけることができます。
この評価の平均点をそれぞれの国と地域で比べることで、旅行の満足度をうかがい知ることができます。
この訪日客からの口コミについて 都道府県別に投稿数を集計すると、上位は、東京都・京都府・大阪府となっており、上位 10都道府県の投稿数で 全体の約8割を占める結果となりました。
逆に言うと、地方はまだまだ伸びしろがあるって言う事ですね。
宿泊・観光・飲食の評価が高い 10 都道府県
さらに、宿泊・観光・飲食の 3 つのカテゴリについて、高い評価となっている都道府県は、宿泊で長野県、観光で広島県、 飲食では岐阜県となりました。
宿泊施設については、長野県、大分県、山梨県といった、温泉旅館やリゾートホテルなど、単価の高い宿泊施設に泊まることの多い県が上位を占めています。
都市部は、ホステルなど多様な滞在先が選択肢に入ることも多いため、全体的な評価が下がり、東京都や大阪府、愛知県などは上位 10 の都道府県には入らない結果となりました。
なるほどですね…。
観光施設については、広島県、京都府、奈良県といった西日本が上位を占めています。
広島県は原爆ドームと宮島、京都府と奈良県では寺社仏閣に高評価の投稿が集まっており、これらの文化遺産や歴史遺産が高く評価されていることがわかります。
一方、飲食施設で一位になったのは岐阜県。特に岐阜県高山市では宿泊施設や観光施設だけではなく、飲食施設もあわせて地域全体トリップアドバイザーを活用する動きがあります。
後述する「外国人に人気の飲食施設ランキング 2019 年」においても、「和洋小料理 さくら茶屋(4 位)」、「平安楽(8 位)」と 20 位以内に 2 軒がランクインする結果となりました。
この結果を見る限り、トリップアドバイザーでは、必ずしも訪日客の多い大都市圏や、収容人数の多い宿泊施設や飲食店が強いというわけではない、ということがわかります。
小さな地方にある施設でも、自分たちの強みを理解し、投稿された口コミからヒントを得る などして、満足度を上げる改善をすることによって、トリップアドバイザー上で評価され、それが地域の魅力の底上げにつながると考えられます。
外国人に人気の日本の施設ランキング一覧
トリップアドバイザーでは、外国語で投稿された口コミと評価を元に日本で人気の宿泊施設、レストラン、観光スポット、体験・ツアーを、1 年に一度ランキング形式で発表しています。
昨年までは、個別に発表を行っておりましたが、今回から同レポート内でまとめて 発表することにしました。ランキングに入ってくる施設をみることで、訪日客がどのようなジャンルに興味があり、サービスに満足をしているのかが分かると同時に、トレンド傾向も見えてきます。
外国人に人気の日本のホテルランキング 2019
ホテルでは、オールインクルーシブの「クラブメッド」が人気で、さらに東京都内で Top10 の半数を占める結果となりました。
1、 2 位となった北海道のクラブメッドでは、家族利用で満足したことが口コミにも数多く投稿されていることが注目されます。
一方、 東京・大阪などのホテルからは、ビジネスでの利用での口コミも見受けられました。
なおアパート型のホテルである MIMARU 東京が 3 軒もランクインしており、滞在スタイルが多様化してきているとも言えます。
外国人に人気の日本の旅館ランキング 2019
旅館については、これまでの傾向と同様に各地方の施設がランクインするという結果になりました。
20 軒中 13 軒は温泉旅館で、 食事も含め日本の文化体験が訪日客に支持されているようです。
外国人に人気の日本のレストランランキング 2019
毎年の傾向通り初登場が多くあり、今年も 14 軒と約半数を占めました。
このうち、12 軒がステーキや焼肉などお肉料理のお店であり、全体のトレンドとしても肉料理を出すお店が人気を集めていることがうかがえます。
ランキングの高い施設の口コミを調べたところ、お料理の質はもちろん、スタッフがフレンドリーであることや、英語が通じる、もしくは英語のメニューがるあることなども評価していることが分かりました。
都道府県別では、東京都が一番多くて 8 軒に続き、京都府 7 軒、兵庫県 4 軒、大阪府 4 軒となりました。
外国人に人気の日本の観光スポットランキング 2019
毎年は全体のうち半分以上が寺社仏閣となっており、中でも 1 位の「伏見稲荷大社」は 6 年連続で 1 位に輝き圧倒的な人気を誇っています。
口コミを詳しく見てみると、鳥居を含めた神社のことはもちろん、ハイキングができることや、お土産や出店に関す る記載も多く、周辺も含め満足できることに人気が集まっている傾向がうかがえます。
全体として多くの観光客が訪れるメジャーなスポットが目立ちますが、初登場した「愛宕念仏寺」(京都府)の口コミをみると、「観光客が少なくていい」「隠れた名所」といったように、新たな観光スポットを求めていることが示唆されます。
都道府県別では、京都府が一番多くて 7 軒に続き、東京都 4 軒、広島県 4 軒となりました。
外国人に人気の日本の体験・ツアーランキング 2019
トップ 30 のうち、ツアーが 21 軒と昨年同様に人気で、初登場した 17 施設のうち 12 施設がシティツアーとなりました。
カートや自転車、ナイトライフ、食事と様々な手段でその土地を知る体験への評価が高いことがうかがえます。
トップ 10 の口コミを調べたところ、北米からの投稿が 60%を超えており、ホテルやレストラン、観光スポットのランキングに比べるとその比率が大きいのが特徴です。
都道府県別にみると、東京都 10 軒、大阪府 10 軒、京都府 8 軒と昨年同様に人気の観光地に集中しているものの、昨年とは違い 大阪府が大きくその数を伸ばしており、今後、各都市においても広がりを見せるかもしれません。
さいごに
今回のトリップアドバイザーのインバウンドレポートの感想ですが、それぞれ「宿泊・観光・飲食」でどんなトコロが訪日外国人に支持されているのか?
特に「宿泊・飲食」に関しては、ランクインした施設それぞれのホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか?
訪日外国人を受け入れる、最初の入口でもあるホームページ。
そこに何かヒントがあるかも知れませんね。
ではもうちょっと、数回に分けて解説して行こうと思っております!
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