飲食店でいう「食い逃げ」と同じです
こんにちは、旅館のWEB集客のサポートをしている川嶋（@maidokawashima）です。
ボクが以前 旅館で働いていた時には経験した事が無いのですが、スキッパーって聞いた事ありますか？
【スキッパーとは？】
語源は「急いで逃げ去る人」。ホテル利用料金の支払を意図的に済まさずに逃げ去る者を指します。
ちなみにスキッパーはホテルの業界用語です。
カンタンに言うと、ご宿泊のお代金をお支払いにならないままゲストがいなくなる事を意味します。しかも故意におこなわれた場合にこう呼びます。
これはチェックアウト時の支払などの、ホテル・旅館の料金後払いシステムを悪用した犯罪になりますね。
旅館でよくあるパターンが、２泊以上の予約をして、１泊目終了時に外出してそのままトンズラ…と言う感じです。
最近のビジネスホテルでは事前精算が主なので、こう言った被害はあまり聞かなくなりました。
が、しかし一度やられてしまうとノーショー（不泊まり）よりも精神的ダメージはおおきいモノです。
そうそう、調べていて知ったのですが、昨年TBSで放送されていた西内まりやさん主演「ホテルコンシェルジュ」って言うドラマでもスキッパーのお話があったようです。
では改めて、人の良心につけ込んだ犯罪「スキッパー」について書いてみようと思います。
スキッパーの特徴とは？
被害が多いスキッパーの形態は、まず予約をし、デポジット（預かり金）支払いはせず、滞在延長するケースとなっており、犯人は40代の男性が全体の半数以上を占めているようです。
主な手口はウォークイン（ホテルなどに、前もって予約を入れず行くこと。飛び込み。）か、当日または前日に予約してチェックインし、滞在を延長して安心させる。
そして散々飲み食いをした後、外出に見せかけて逃走する…と言ったパターンですね。
古くはチェックアウトの際に支払うホテルや旅館が多い時代がありました。以前はそれが主流だったんです。
なお、一流ホテル等は未だにこの「後払いシステム」が多いトコロがあります。
その後払いを良い事にホテル内で散々お金を使った挙句、支払いをせずにドロン（表現が古い？）してしまうのです。
もちろんチェックイン時に記載する予約者のデータはあっても、電話番号や住所は大概デタラメですから後で追跡することはできません。
最後に
日々、スキッパーにあまり敏感になり過ぎるのもどうかとは思うのですが、いざやられると悲しくなりますよね。
でも今や防犯の意味も込めて 性能の良い監視カメラなども普及しつつありますから、近年のデジタルテクノロジーが抑止になっている事は確かだと思います。
ちなみにスキッパーでは無いのですが、ボクも旅館で働いていた時に似たような経験をしました。
ご夫婦で一泊された方で 初日は普通に夕食を食べられたのですが、翌朝朝食時間になっても食事処に出て来ませんでした。
内線でお部屋に連絡するもお客様はいないし、よく見ると駐車場に車も無い…
結局は女性がソバアレルギーなのにも関わらず「しばらくお蕎麦を食べて無かったから、もう大丈夫かな？」って自己判断でソバを食べてしまい、結果夜中に呼吸困難になり男性の方が夜警に何の相談も無く病院へ連れて行ってしまい、そのまま入院しちゃったと言う事でした。
女将さんが病院に荷物を持って行き、そこで精算しましたが…ソバアレルギーは下手すれば命にも関わりますからね、やれやれでした。
結論としてスキッパーに関しては、チェックイン時に宿泊数分のデポジット（預かり金）を頂く事を徹底させるしか無いかな？
しかし旅館では中々前払いは最初は難しいでしょうね〜。でも状況や時代に応じて、変化して行くのは今後アリだと思っています。
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