「休日グランピング部」で露出を図っていたグランピング施設は多少影響が出る可能性も
宿泊予約サイトとは少し違いますが、動向には要注目ですね。
株式会社イオレが旅行事業からの撤退を決定し、日帰り旅行予約サイト「ポケカル」の閉鎖が発表されました。
【ポケカルとは?】
「ポケットに入れて持ち運べるようなお手軽さで、様々な文化・新しい世界に触れていただきたい」という思いから生まれた、東京発の日帰り旅行・オリジナルバスツアー専門サイトです。宿泊を伴わない日帰りツアーを中心に、体験教室やバスツアーなどを多数企画しています。
【「休日グランピング部」とは?】
楽天トラベルや一休.comなど複数の予約サイトと連携し、掲載施設への送客によって成果報酬を得る、いわゆるアフィリエイト型のグランピング専門・Webメディアです。
ポケカルは、季節のイベントや日帰りバスツアーなど「一日完結」の小さな非日常を提案するサービスとして親しまれてきましたが、近年は売上減少が続き「ポケカル」は閉鎖。
さらに2025年2月に立ち上げたばかりのグランピング紹介メディア「休日グランピング部」(アフィリエイト型メディア)も運営終了の方向で整理が進む見込みで、経営資源を他事業へ振り向ける判断がなされた形となります。
では今回の詳細をチェックしましょう。
詳細
「ポケカル」は2023年にポケットカルチャーから事業を引き継ぎ、日帰りツアーを中心に展開していましたが、売上の減少が続き黒字化の見通しが立たない状況が続いていました。
2025年3月期の売上高は2億4,737万円、営業損失は4,627万円と厳しい数字に。
新規メディアとして立ち上がった「休日グランピング部」もスタートから間もない中で十分な収益化には至らず、事業全体の採算が課題となっていました。
一方でイオレは、全社的には2025年4月〜9月期で売上35億2,900万円、純利益6,100万円と黒字を確保しており、財務状況としては安定しております。
今回の旅行事業廃止は、将来への投資配分を見直すための“選択と集中”の一環だといえます。
同社の中期経営計画では、今後の成長領域として「AIデータセンター事業」と「暗号資産金融事業」を中核に据えており、リソースを重点投下する方針です。
また長年提供してきた連絡網サービス「らくらく連絡網+」の譲渡方針も決定しており、事業ポートフォリオの大幅な再編が進んでいます。
旅行市場が回復しつつある一方で競争環境は激化し、小規模メディアや予約サイトの収益化は難易度が高まっています。
こうした背景もあり、イオレは得意領域であるデジタル・AI分野に軸足を移し、未来の成長戦略に集中する選択をしたと言えるでしょう。
さいごに
旧経営陣の負の遺産の整理と言った感じなのかな?
競争が激しい旅行・集客メディア領域で戦い続けるよりも、強みを活かせる分野へと舵を切るタイミングに来ていたともいえます。
旅行サービスは今後も大手OTAや比較サイト、専門メディアが群雄割拠する状態が続きますが、今回の件は「どの領域で勝ちに行くのか」を各社があらためて問われていることを象徴する出来事と言えるでしょうね。
ではグランピング施設の方やイオレの動向が気になる方は要チェックです!
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