スマホやネットが使いこなせない方の一定の需要はまだあると感じる
駅やショッピングモール等で見かける旅行のパンフレット、ご存知の方も多いかと思いますが コチラを使って旅行されている方って今どれぐらいいらっしゃるでしょうかね?
コロナの影響で現在海外旅行に中々行きづらい状況ですし、特に若い方は存在自体あまり知らないかも知れません。
では今回「リアルエージェント(旅行代理店)」について解説して行きたいと思います。
【リアルエージェントとは?】
リアルエージェントの「リアル」は「実店舗」を意味しており、実際に店舗を構えて接客をし、旅行全般を商品として扱う旅行代理店・旅行会社の事を言います。
日本の旅行業大手5社といえば、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、阪急交通社、H.I.S.などがあります。
一昔前では 旅行代理店のパンフレット掲載でどれだけ目立つか?
大きく表示されているかとか評価の点数が 宿の一つのウリだった時代もありました。
ちなみに「エージェント」という言葉は至るところで使われているので馴染みのある言葉だと思いますが、”仲介人・代理人”という意味を表わしております。
つまり「リアルエージェント」とは 実際に店舗を構えて接客をし、旅行全般を商品として扱う”旅行代理店”のことを言います。
これに対して、店舗を構えずインターネット上で旅行を販売する業者(じゃらんnetや楽天トラベル等)の事をネットエージェントと言います。
(OTA…オンライントラベルエージェントとも言います。)
一般的にネットエージェントの方が人件費やテナント代がかからないので、商品(いわゆるプラン)が安い傾向にあります。
これだけスマホで色々調べられたり予約出来る時代になった今、【旅行代理店まで出向いて宿泊先を考える】時代ではなくなって来たように思えますが…改めて調べてみました。
リアルエージェントを介した販売のデメリットとは?
元々は全国の宿泊施設と手を組んで協定旅館・ホテル制度を作り、宿泊販売の流れを築いてきたチャネルでした。
その後インターネットの普及に伴いネットエージェントが次々に登場してきた結果、協定旅館連盟と宿泊施設の関係について変化が生じ、宿泊施設は「連盟離れ」「メリットがない」と考え、自社直販売&OTAのみにシフトする施設が増えてきているとも言われております。
それに「リアルエージェント」には、上期(4月~9月)・下期(10月~3月)とあり、早々に在庫と料金を決めないと行けない販売って この時代にそぐわないような…そんな融通がきかないイメージがありますね。
宿泊施設のあるエリアでお祭り事やイベントなどがあれば、そういう日の稼働はもちろん上がります。
それに売れない日はちょっと料金をイジりたいっていう事もあるでしょう。でもリアルエージェントは一度料金を決めたら変えられません。
であるのなら、ネット販売の方がサイトコントローラーを使って ほぼリアルタイムに在庫と料金を更新・コントロール出来る方が便利と言えるかも?
それにネックなのは「ブロック在庫」と「手数料」です。
リアルエージェントからブロックされた在庫(客室)は、直接宿にお客様から宿泊のお問い合わせがあっても受け付ける事が出来ないのです。
それにこのご時世でも リアルエージェントと電話&FAXでのやり取りもかなり手間です。
あと売れ残ったらだいたい2週間前に「返室」と言って返されます。そこからは自力で電話やOTAなどを介して返された部屋を売らないといけない訳なのですが、もう直前の事なので客室数が多い宿泊施設では安売りに走ってしまう傾向があります。
それに手数料はネットエージェント(じゃらんnetや楽天トラベルなど)と比べても 上記で述べたように人件費や店舗の賃貸等含めますので少し高めの設定になりがちです。
それに宿泊施設は料金を安く交渉されたり、宿泊客へドリンクのサービスを付けられないか等の対応を迫られる事もあるとか。
リアルエージェントのメリットとは?
色々書きましたが、リアルエージェントはグループ旅行や海外旅行の分野には圧倒的な優位性を持っています。
もちろん個人旅行でもリアルエージェントは予約が出来ますが、成り立ちから考えても『グループのリアル、個人のネット』と言っても過言ではない状況はまだ続いております。
それに足回り品(レンタカーや航空チケット)なども一緒に予約して貰えますから、ネット予約が苦手なご年配の方とかには店舗での予約の方がまだまだ便利だと感じるでしょうね。
さいごに
リアルエージェントの一番のデメリットとしてボクなりに考えた結果、料金表が分かりづらかったり 旅先の宿泊施設の選択肢の幅が少ない事が言えるんじゃないかな?
それにどう見てもあの料金表は、今の若い子を意識した目線で作られた商品じゃないですよね。。
それだけネットが普及したり 持っているデバイスも変化して、ココ数年で「旅行」への選択肢の幅が広がったって事です。
なので宿泊施設において リアルエージェントとのお付き合いのカタチも、今後は最大限・宿泊施設側が譲歩して「部屋のブロックではなく、発生ベース手配でお付き
先代からの流れがあるから…っと言ってしがらみを気にして 無理してリアルエージェントとお付き合いしたり、売り上げが下がる非効率な販売だと感じられたならば、今後辞めると言う選択肢を持っていても良いかも知れませんね。
1人1台スマホを持つ現代では、あらゆる業界でリアルエージェントよりもネットエージェントの方が勢いを感じます。
今は県民割や今後GoToトラベルがあると まだまだリアルエージェントを利用されるお客様もいるかと思いますが、それが終わったら結構厳しいのでは無いかな?
でもこうやってBlogやSNSで投稿すると、また違った意見が。
あ、そっか。。
— 川嶋 雄司🏨ホテル・旅館等、宿泊施設のWEB販売・サイトコントローラーの管理にお困りの方へ (@maidokawashima) November 4, 2021
ボクなんかは主に小規模施設のサポートしかしていないから、その視点はなかったな〜😃💦
最近、団体バスをちらほら見かけるようになって嬉しいなぁって思ってたトコやわー。
アウトプットする事によって、あまり知り得なかった事が垣間見えたりするので有難いですね。
改めて調べてみてネット業界にはない接客でのおもてなしや細やかなサービスで、ネットエージェントに流れる客をいかに繋ぎとめる事が出来るかがリアルエージェントの今の課題ではないかと感じました。
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https://kawashimablog.com/?cat=1458
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【ネット予約の販売・管理でお困りの方へ】
ネット予約の売り上げを伸ばしたい。
日々の宿泊トレンドを知りたい。
人手不足で、OTAのプラン延長やサイトコントローラーをうまく活用出来ていない等。
コチラからお仕事のご依頼も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ⇒CONTACT
※もちろんSNSのDM等でも結構です。
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