宿泊を再定義していこう
前回の続きです。
「宿泊 2.0」〜最新ツールやテクノロジーを使って、生産性向上と人口減少に備えよう〜
https://kawashimablog.com/yufuin/?p=32217
なんだか日本のお偉いさんは 人口が増え続けている時代の仕事や教育のあり方を、人口が減少しても続けられると思っているのでしょうかねー?
ボクの答えは「No」です。
だったらどうすれば良いか?
シンプルに「一人辺りの生産性を上げる」しか無いと思っております。
要は「10人でやっていた事を1人でやれるようにする」
そう言う意識が必要になると感じるのです。
テクノロジーの進化によって色々出来るようになりつつありますので、今出来そうな事を模索していきましょう。
まずが常識を疑ってみる
最近、宿泊施設では「社員が減り、派遣さんが増えた」なんて起きていないでしょうか?
地方であればあるほど、それが顕著と言えるかな?
でもこれは現状、もう取り返しつかず致し方ない事です。
更に。これから激しく進む人口減少社会の中、今の環境さえいつまでも続くわけがありません。
宿泊業界はと言うと相変わらず…
・拘束時間が長い、妙な中抜けがある
・出会いが少ない
・お給料が安い…etc
働き方改革でこの辺りは若干改善されつつあるモノの、悪しき伝統・習慣の名残りはそうそう消えません。
結婚する人?
この業界でいかがでしょうか?
経営者は比較的、割と早く「結婚・出産」される方をお見かけしますが、従業員の方はと言うと そこまで多くないような感じがします。
もちろん「結婚・出産」が全てでは無いですが、この宿泊業界でも やはり従業員さんで結婚・出産したいとお考えの方には、しっかりケアしていける環境がボクは必要だとと思う訳で。
今後、テクノロジーを使って解決出来ないか?
それを模索していきましょう。
まずは無人で出来る事を増やす
2018年6月に、住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行と旅館業法の改正が行われました。
これにより民泊とホテルの境目が小さくなり、条件付きでどちらも無人経営が可能になりました。
なので実は今、フロントに人が居なくてもチェックイン出来る法律になったのです。
北海道のホテルだったとしても…
ひょっとしたら、沖縄の方がフロント対応。なんて日がもう来ています。
※ココまで来ると遠隔で人が対応しなくても良い場合の方が多いですが
コレをプラスと取りましょう!
だって日本旅館協会の統計では、宿泊施設の売上に対する人件費率は30〜40%と言われております。
(ホテル・旅館などが対象となり、旅館業法改正前統計で有人の前提です。)
売上が10,000円の場合、人件費が3,000円〜4,000円と言う事です。
もしもコレがテクノロジーを使って、3,000円〜4,000円が0円になったとしたら…
かなり革命的ですよね?
完全な従業員0名は厳しいとしても、スタッフ3名のトコロを1名でもしも運営出来たとしたならば…
無人化することで、人件費が抑えられるのは目に見えて分かります。
なので年間の売上が随分違ってくる事が、容易に想像つくかと思います。
さいごに
結論として
・常駐よりも省人化へ
・省人よりも無人化へ
民泊や素泊まりオンリーのホテルならば、ココ(無人化)を目指して行くのは当然の流れでは無いでしょうか?
じゃあ人間は何をするのか?
気になる新しいテクノロジーやサービス・デバイスをチェックし、どんどん無人化やセルフで出来るトコロは無人化へ。
自身の宿で当てはめらそうな事がないかをまずは想像し、情報を早めにキャッチしてどんどんチャレンジ・実行して行く事が、人間の出来るなんじゃないかと思ったりします。
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