手数料UPの対抗策は、やはり自社の公式サイトと感じる
2019年は値上げの年です。
ご存知の方も多いとは思いますが、2019年4月に入り じゃらんnetの利用手数料が「税抜」から「税込」になりましたよね?
じゃらんnetで新販促プログラム導入丨2019年に変わる5つの事
https://kawashimablog.com/yufuin/?p=27716
消費増税前に、と言う事なのでしょう。
そして楽天トラベルも、2019年8月より A・B・C契約プランの廃止。
アロットメント制限を撤廃されるモノの、手数料が2名以上8.25%に変更されます。(1名は7%)
なのでコレに楽天スーパーポイント分1%をプラスして。
更に消費税8%がかかると 手数料率は9.99%となる訳ですから、Assi契約(8%)の施設はちょっとイタいかもですね。
(8.25%+1%)×消費税8%=9.99%
そして去年辺りから るるぶトラベル・MAPPLEトラベルも手数料を上がってるのはご存知でしょうか?
なので今後 宿泊施設では手数料のかからない自社の公式サイト経由の予約比率を上げて行く事が急務と感じる訳です。
そもそもなぜOTAの手数料は上がっていくのか?
色んな要因はあるモノの、やはりGoogleのリスティング広告。
そして、トリバゴやトラベルコちゃんのような料金比較サイト・メタサーチの存在が大きいでしょうね。
【メタサーチとは?】
1回キーワードを入力するだけで、複数の検索エンジンで検索が実行され、検索結果が表示される検索サービスのこと。
実はOTA(宿泊予約サイト)がメタサーチへ露出する事は、パンドラの箱とも言えます。
まずメタサーチの収益源は、宿泊施設ではなくOTAだと言う事念頭に入れておくと分かりやすいかも知れません。
もしメタサーチに掲載されているOTAで予約が成立したら、OTAはメタサーチに手数料を数%払わないと行けないのです。
アフィリエイトの仕組みとほぼ一緒ですね。
OTAがクーポンやポイントをばらまいて一生懸命会員を増やしても、メタサーチは営業も特にせず会員も作らず、右から左へ移すだけで儲かると言う仕組みなのです。
インターネット上に露出する為に払っていたOTAの広告費を、手数料の値上げによって これからも巡り巡って宿泊施設がカバーしていかないといけないのです。
さいごに
ここまで来ると、じゃらんnetや楽天トラベル・Booking.com等 OTAの土台の上でずーっと商売して行かなきゃいけないのは、宿泊施設にとってリスキーと感じるかも知れませんね。
でもちょっと視点を変えてみて…OTAやメタサーチをうまく利用しつつ、今後はいかにして自社の公式サイト経由の予約に誘導して取り込んで行けるか?
これからは、その道筋を少しでも早く構築して行かないといけなくなったんじゃないかと感じております。
だって公式サイトだけでWEB販売しようって言うのは、あまり現実的とは言えませんよね?
星の数ほどあるホームページにいきなり辿り着く確率は、かなり低いでしょう。
だったら最初はOTAやメタサーチのお世話になりつつ。
ある程度表示順位やレビューがしっかりたまってから、ボチボチ自社の公式サイトへ促していきましょう。
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