今回、個人情報および暗号化されたクレジットカード情報が流出しまう事態に
以前、独立系ホテルの直販予約サポートの世界大手「FASTBOOKING(ファストブッキング)」の事をBlogで書いた事がありました。
「Googleマイビジネスに「公式サイト」を露出するにはコレ!│フランス発の直販予約システム・FASTBOOKING(ファストブッキング)」
https://kawashimablog.com/yufuin/?p=22076
【FastBookingとは?】
多言語のホテル予約システム。
パリに本社を置き、ニューヨーク、ベネチア、シンガポール、バンコク、ニューデリー、北京、東京にオフィスを有する電子商取引ソリューションを提供するグローバル企業。100カ国で8000軒のホテルと提携しております。
今回そのFASTBOOKINGから、ちょっと悲しいニュースです。
2018年6月21日 外国語WEBサイトにおける宿泊予約システムを業務提携しているFASTBOOKING社から不正アクセスがあり、日本国内の401宿泊施設で予約した32万5717件の個人情報(氏名・性別・メールアドレス・電話番号・ご到着日・ご出発日)が流出したと発表がありました。
※プリンスホテルの多言語ページでは、現在「Now reservation is suspended due to system error.(今予約はシステムエラーのため中断されています。)」と表記されております。
このうちの大半がプリンスホテルと言われておりますが…他にも有名なチェーンホテルでもFASTBOOKINGは普通に使われておりますので、コレは怖いですね。
こうなると多言語ページを停めざるを得ないですから、その被害も相当なモノです。
なお外国語サイトで予約した方の個人情報が流出したため、大半の被害が訪日外国人と見られております。
※日本語Webサイトからの流出はないとの事。
被害状況
2018年6月15日の不正アクセスにより流出した国内380の宿泊施設*の暗号化されていない個人情報
- お客様の氏名および国籍
- 電話番号、住所、メールアドレス
- 予約金額、予約番号、予約ホテル名
- チェックイン日、チェックアウト日
*住所は予約時にお客様に住所を入力いただいていない場合は住所を除く
2018年6月17日の不正アクセスにより流出した国内189の宿泊施設の暗号化された情報
- クレジットカード名義人氏名
- クレジットカード番号
- クレジットカード有効期限
今回32万5717件の個人情報のうち、12万580件はクレジットカード情報も流出した様ですが、今のトコロ流出した個人情報やクレジットカード情報が悪用されるなどの被害の報告はないとしています。
さいごに
原因となったFASTBOOKING社ですが、システム改善はもう既に終了しているようです。
現時点で被害は確認されていないにしろ、コレは各社に深刻な影響が出そうですね。
そしてこのBlogを書いている途中、今回の事件をまとめていた人がいました。
「ファストブッキングへの不正アクセスについてまとめてみた」
http://d.hatena.ne.jp/Kango/20180627/1530106147
いや〜、仕事が早いです。
では自身も被害の対象か否か?
FASTBOOKINGを導入されている宿泊施設に泊まった事がある方は、上記のBlogでご確認くださいませ。
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