夕食を提供している宿は、ITとオートメーション化が急務と感じました
昨日と今日、大分駅裏・ホルトホールにて 観光庁主催の「中核人材育成講座」に参加しております。
今日もどんなお話しが聞けるか?楽しみです。
そして早速ですが 昨日お話しを伺ってとっても面白かった、日本旅館協会会長の針谷了(はりたに さとる)さんのお話しをコチラで是非ご紹介したいと思います。
針谷了さんプロフィール
http://www.yumotokan.co.jp/kansyu01/profile.htm
まず、針谷さんが経営されている雄琴温泉「湯元館」の行動指針は「忘己利他(もうこりた)」。
この言葉、元々は雄琴温泉と深い関わりのある最澄の言葉なのですが、針谷さんはこの言葉を「会社は利益よりもお客様の満足を先に考え、社員の幸せを先に考え、社員は自分の事よりも、お客様や会社や同僚の事を先に考えて行動せよ。」と解釈。
その考えを指針に、予約業務や料理提供も数々IT化を導入されました。
コレはビックリのITボード!
PMS(ホテルシステム)を導入されているので、調理場と情報を共有出来ます。
なので、そこの軸(PMS)がしっかり情報を収集しているので、こちらの宿ではホワイトボードや紙に書いたりって言う事がほとんどありません。
※コチラは「支配人くん」と言うPMSを使われてました。
https://www.clipsite.co.jp/
タブレットとPMSを連携させて、ドリンクオーダーも夕食・朝食時間も全てPMSに記入。
これで食事終了後、自動的にPMSに情報が集約される訳なので、業務終了後に書いたり打ち込んだりがありません。
そして旅館の料理提供。
ボクも経験があるのですが、食事の配膳は重い食器を運んでは片付けたりしないといけない重労働のイメージが強いですが…
こちらでは料理の運搬を厨房から宴会場までをローラーコンベアで負担を解消するなど、数々のオートメーション・IT化を実現!
劇的に労働環境の改善を実現しました。
あとコレは目から鱗!!
天ぷらに使う油を入れるのも重くて一苦労なんですよね…でも、このように社員の幸せを先に考えれば 一つひとつにムダが無く、従業員の余計な負担が少ないようにも出来るんですね。
重労働で疲労がたまったり身体を壊すぐらいなら、人力でされている大変な作業は、ITやロボットにやって貰いましょう。
初期投資・費用は必要ですが、今はそれが出来る時代になってます。
お客様が快適にご滞在頂く事を考えるのはもちろん大事です。
でもそれと同時に 宿泊業界は慢性的な人手不足が続いている昨今…。
これからは、働くスタッフにとって働きやすい環境づくりを考える事も今後大切になってくるでしょう。
しかし、観光庁のこう言う企画は良いですね〜。
ほんと昨日の針谷さんのお話しは、旅館で働かれている全ての方に聞いて欲しいと感じました。
最後に
そして今回、お誘い頂いた観光庁のKさん。ご案内頂いた別府のTさん、大分大学のMさん、旅館組合のTさん、この場を借りてお礼申し上げます。
もし、宿泊業に従事されている方でこのBlogをご覧になられた方がいらしたら、たまにはこう言う観光庁の、国の施策に耳を傾けるのも良いかも知れませんよ。
では、今日もオブザーバー(傍聴者)として受講して来ます!
[blogcard url=”http://www.mlit.go.jp/kankocho/”]
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