ヤフーが日本国内の宿泊を席巻する日が来るか!?
前回の続きになります!
ヤフー(Zホールディングス)とLINE丨経営統合によって起こるだろう、宿泊予約の世界を紐解く Part.1
https://kawashimablog.com/yufuin/?p=32610
もしも「ヤフー」を展開するZホールディングス(HD)とLINEが経営統合した場合、日本最大のインターネット・プラットフォーム事業者になる事は間違いありません。
仮に経営統合後をしても、すぐに何かが大きく変わると言う風にはボクは思いませんが…改めて現状のSoftbank Group傘下・ヤフーの動向をチェックしてみましょう。
Softbank Group、そしてヤフーの宿泊事業における注目人物を要チェック!
まず第一前提として、Softbankの孫さんが自ら動いて宿泊云々をどうこうする気はあまり見受けられません。
孫さんはどちらかと言うと、外資のAIやIot系のテクノロジーやシェアリングエコノミーなどで頭がいっぱいで、日本国内の宿泊のマーケットは次世代に任せている感じがします。
っと言っても、AIを使って4,300万回/1日の価格調整をしている「OYO Hotels」には 今後もかなり投資して、2020年には大きく仕掛けてくるだろうと予想しております。
なので日本国内でも それぞれのサービスに最適な人材とプロフェッショナルを配置して、抜け目なく展開するでしょうね。
今回、その代表人物をチェックしてみましょう!
まず注目は、OYO TECHNOLOGY&HOSPITALITY JAPAN 株式会社 CEOの勝頼 博則さん。
勝頼さんは元Booking .com Japan代表。
元hi Japan(旧:handy)代表を勤められております。
きっとグローバルな視点で、これからOYOを日本国内でグイグイ展開するのでは無いかな?
そしてダイナテック(https://www.dyn.co.jp/directin/)。
今はヤフー子会社のValueCommerce傘下にはなりましたが、元楽天トラベルの齋藤 克也さんがいらっしゃいます。
過去に楽天トラベルにいらしたご経験はもちろん、自社ホームページのブッキングエンジンやPMS・メタサーチにも精通されており、Google Hotel Adsとの連携も抜かり有りません。
一休.com(https://www.ikyu.com/)は、榊 淳さん。
OTAにいらしたご経験は一休以外ありませんが、Yahoo!とのシナジー効果で着実に業績を伸ばされている感じがします。
カリスマ的な元一休社長の森さんの後任と言う事で かなりプレッシャーもあったかと思いますが、その価値を落とさず。
堅実にしっかりと事業をバトンタッチされています。
さいごに
一方、LINEはと言いますと…
宿泊事業はメタサーチの「LINEトラベル.jp」ぐらいしかありません。
あとはビジネス向けアカウント「LINE@(ラインアット)」の仕組みを活用し、リピーター獲得に特化したチャットボット予約システム「Repitte(リピッテ)」ぐらいでしょうか?
なのでこうやって見ても、ヤフーとLINEが経営統合したとしても 互いにあまり影響が無いように思えます。
どちらかと言うと、LINEのツールを使ってOYO LIFEで賃貸物件の予約が出来たり。
メタサーチの「Yahoo!トラベル」と「LINEトラベル.jp」が連携・統合するか否か。
一休.comはそのブランド価値を下げない意味でも、LINEは絡ませてこないような気がします。
まぁ「打倒!Booking .com!!」とか世界的なOTAを目指すのであれば、LINE買収ではないような気がしますので、今回孫さんはあくまで日本最大のインターネット・プラットフォーム事業者を取りに行く為の一手とボクは見ています。
ともあれ結論として、LINEと言うコミュニケーションアプリが加わったとしても ヤフーならびにSoftbank傘下の宿泊事業には、すぐにはさほど影響が無いでしょう。
それでも、将来的に今回の経営統合が大化けする可能性も秘めておりますので、要注目である事は間違いありませんね。
皆様はこのビッグニュースをどのように捉えられてますか?
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