川嶋雄司の独り言

部屋タイプ数とプラン数が多すぎると、お客様はストレスを感じて離脱する

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更に。プラン数が多過ぎると、宿の現場も把握出来なくなってしまう

国内の旅館やホテルをWEBで販売する時、絶対欠かせないのが「部屋タイプ」と「プラン」ですよね?

なぜなら、この2つの登録が無ければ国内の宿泊予約サイトで販売出来ないからです。

ちなみに海外サイトには「プラン」と言う概念がありません。
※だいたい「Room Only」「Breakfast」「HarfBoard」の3パターンぐらいかな?更には「Dinner Only」ぐらいです。

なので「カニプラン」や「すき焼きプラン」みたいなのは、インバウンドサイトにはありません。

しかし、アレコレお料理プランに対応出来る料理スタッフが宿にいたとして、仮にそれら全てをじゃらんnetや楽天トラベルなどでプラン販売しても。

プランが多過ぎると、現場でのオペレーションが混乱するのはもちろん 予約しようとするお客様にもストレスがかかってしまい、個人的には予約に結びつき辛くなると思うのです。



携帯会社のプランと一緒で、多すぎるプランなんて誰も把握出来ていないのです。


では、どれぐらいの部屋タイプ数が最適なのか?
プラン数はどれぐらいが売れやすいのか?

国内外の違いはありますが、自分なりに色んな視点で書きたいと思います。

人はテキスト(文言)を読まなくなりつつある

施設の規模にもよるのですが、部屋タイプやプラン数は「予約フォーム」でどれぐらい見やすく比較しやすく、そして分かりやすいか?
コレが重要です。


お客様が今まさに、ご自身の宿をスマホやタブレット・パソコン等で予約しようとしている視点を持ちましょうね。(今はほとんどスマホでしょうけれど)

そうした場合に プランや部屋タイプが多すぎては、どれを選んで良いのかと迷わせてしまう事が結構あります。

それに管理している方が まずしっかり把握していなければ、お客様も同じように迷わせてしまうんです。
※ちなみにリピーターの方って、毎回だいたい同じプランで予約されます。

なお 部屋タイプですが、わかりやすいところで言えば「松・竹・梅」の価格差ぐらいがあれば、お客様は「竹」を選ぶ心理が強い傾向がありますね。

ではどんな客層の方に来て欲しくって、どんなサービスを提供したいのか?

単純にプランが多いだけなのはお客様からして選びづらいし、宿のコンセプトもブレます。

また プランが多い事で厨房の対応がパンク状態になる事もあり、流れが悪いと料理提供時間がかかるなど、クレームの元となります。

それに「このプランとこのプランは何が違うの?」や「料金が一緒だけど何が変わるの?」などの問い合わせも増えそうです。

さいごに

まず湯布院エリアに多い、小中規模施設であればと言う前提で結論を書きます。

●お部屋タイプは3つ以内。
●プランは10以下。

個人的な理想はコレぐらいで良いでしょう。
ただし、客室数が50も100もあれば話は別ですよ。


もし仮に10部屋ある施設で10タイプを部屋売りされてるとすれば、施設のエリア毎やプラン毎で しっかりすみ分けされる事をオススメします。

この場合 1プランに10部屋全てをヒモ付けするのではなく、3〜5部屋タイプぐらいが良いかな?


プラン=商品です。


何度も言いますが、お客様目線からして選択肢が多く分かりづらいモノは 選ばれづらいモノです。
それとスマホで見た場合、「分かり易さ」と「見やすさ」に重きを置いて販売提供して行きましょう。

プランを増やせば予約が増えるって言う事は、総じてあり得ないと個人的には思っております。


追伸:コチラの記事も参考まで。


ゲストの時間を奪ってはならない丨部屋名やプラン、宿のコンセプトを分かりやすく・より簡潔に。
https://kawashimablog.com/yufuin/?p=28960


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川嶋 雄司

代表取締役(株)旅月
1975年生、福井県高浜町出身。21歳の時 九州〜福井を自転車旅行した際、大分県湯布院町が気に入りそのまま移住。現在は大分県国東市在住。 大分県を中心に 山形・千葉・長野・大阪・広島・佐賀・熊本など、全国各地の旅館やホテルのネット集客のコンサル・WEB集客のサポートを展開中。 特にサイトコントローラー(手間いらず.NET・ねっぱん!++・TL-リンカーン)に重きを置き、現在国内外の宿泊予約サイト・自社ブッキングエンジンを使い多角販売をサポート。 以前旅館で勤めていた経験を活かして 宿泊施設様のお悩みや痒い所にお応えし、旅館・ホテルの売り上げUPに繋げております。

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