GoogleマイビジネスとGoogleマップの影響を、強く受けたと感じずにはいられない
今も「まっぷるトラベル(https://travel.mapple.net/)」でご販売している宿泊施設さまにとっては、ちょっと心配なニュースが入ってきました。
「まっぷるトラベル」を運営している昭文社が、2018年度の決算が赤字に転落する見通しになり、社員の2割に当たる80人程度の希望退職を募集する事になったとの事でした。
スマホに負けた…地図の「昭文社」 希望退職を募集
https://goo.gl/JTU2JE
【昭文社とは?】
主に地図の出版社で、道路地図や旅行ガイド(まっぷる)などで知られています。
昭文社と言ってもあまり馴染みがないかも知れませんが、宿泊施設や宿泊業界の方で特に知られているのは やはり「まっぷる」ですよね?
40歳以上の方でしたら、旅行の度に雑誌のまっぷるを購入した方もきっと多いのでは無いでしょうか。
ちなみにこの「まっぷる」のネーミングですが、「map(地図)」と「apple(リンゴ)」をかけあわせた造語であり、今でも昭文社の出版物の多くのシリーズ名に取り入れられております。
そして宿泊予約事業は2007年、「まっぷるトラベル」として新規参入しておりましたが…
今回の発表を聞くと、今後の展開はなかなか厳しそうに感じますね。
実は「まっぷるリンク」を使うと、宿泊代金が5%OFFに!?
改めて。
あまり世間には知られていないかもですが、まっぷるトラベルの一番のウリは やっぱり「まっぷるリンク」と言えるでしょう。
昭文社が発行する『まっぷるマガジン』を購入し、スマホアプリの「まっぷるリンク」を併用すれば、まっぷるマガジンをスマホで閲覧出来たり、まっぷるトラベル掲載の宿泊施設に関して 5%OFFの割引予約サービスが利用出来ました。
なお この「まっぷるリンク」ですが、まずは雑誌の「まっぷる」を買う事が前提になります。
スマホでGoogleやGoogleマップが無料で使える昨今、「本屋やAmazonで雑誌のまっぷるを買わないといけない」と言った行為そのものが、今の世の中的にはちょっと厳しかったのかも知れません。
まとめ
今日本では、ほぼほぼ一人一台スマホ時代です。
もちろん突然そうなった訳ではなく、ジワジワそうなっていきました。
いかんせん、今後あらゆる点で紙媒体が減って行く時代になるのは明白でしたし、なんとなく昭文社がデジタル化に乗り遅れた感は否めないのかも。
ちなみに相対するゼンリンは 地図データを地図アプリに売るのが好調で、過去最高の売上高となっております。(GoogleマップやYahoo!地図などに採用)
そして地図そのものを読めない若者は、一昔前に比べるとこれから確実に増えていっていますよね?
スマホ時代の現在、地図は”読む・見るモノ”じゃなく、”調べた場所に案内してくれる存在”になっていったって事なのかも。
さいごに。
今回の昭文社の3年連続の赤字決算のニュースを聞いて、結果GoogleマイビジネスとGoogleマップの影響が大きかったのでは無いかと個人的に感じました。
だって知りたい情報が無料で使えて、位置情報・レビューもGoogleでカンタンに知れますからね。
中国にも目を向けており、独自路線をつっ走るまっぷるトラベル。
これから一旦体制を整えられるでしょうし、今後の昭文社の動向に注目です。
敢えて客観的な意見を書かせて頂きましたが、陰ながら応援しております!
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