正直、慣れていない方は利用をオススメ出来ません
コロナ禍ではすっかり見なくなっておりましたが、コロナ後には怒涛のようにテレビCMやYoutube広告などをバンバン展開している ホテル・旅館の比較サイト「トリバゴ(trivago)」(http://www.trivago.jp/)はご存知でしょうか?
ボクも𝕏(旧Twitter)でもこのようにポストしておりますが…
朝たまたまテレビを見たらトリバゴのCMが何回かも流れてた📺
— 川嶋 雄司🏨ホテル・旅館等のWEB販売・サイトコントローラーの管理にお困りの方へ (@maidokawashima) June 2, 2024
どうりで先月 福井の父親(79歳)から「トリバゴで安く泊まれるんやろ?」って言うてくる訳だ…
トリバゴはいわゆるメタサーチ(比較サイト)であり、宿泊予約サイトではありません。
そして良い面もあれば悪い面もあるのでご利用は慎重に。 pic.twitter.com/zefwXoSCFN
福井の田舎に住んでいる父親がわざわざ電話かけてまでトリバゴの事を連絡してくるって言う事は、日本国民で日頃からテレビを見ている方々にはかなり浸透してるんじゃないかな?
ちなみにトリバゴのテレビCMって実は10年程前からやってたんですよね。
※CMはコチラをチェック
【「トリバゴ(trivago)」とは?】
ドイツを拠点とするオンライン旅行サイト運営企業で、世界各地のホテルの宿泊料金を比較するメタサーチエンジンです。オンライン旅行代理店(OTA)、ホテルチェーン、独立系ホテルなど、さまざまな予約サイトから取得した料金プランを比較して表示し、ユーザーが選択するプラットフォームを提供しています。
カンタンに言うとトリバゴは検索条件(予算、旅行先、旅行のタイプ等)を選択すると、検索エンジンがネット上で提供されている料金情報を収集・比較し、選択された条件に合った宿泊プランが自動表示される無料のシステムになります。
まぁ便利ですよね。
なおカテゴリーとしては宿泊予約サイトではなく、料金比較サイトなので いわゆる「メタサーチ(横断検索エンジン)」になりますので、そこはお間違えなく。
でも一般の方には「何が違うの?」って言う感じでしょう(苦笑)
では今回久しぶりに「トリバゴ(trivago)」の解説をしてみようと思います。
トリバゴの歴史
トリバゴは2005年にドイツ、デュッセルドルフに設立され、2007年にホテル料金を比較するサービスを開始。
[画像:traicy様引用]
現在世界190カ国以上130万軒のホテルにアクセス可能で、地域別にローカライズされた55のウェブサイトを運営し、33の言語でサービスを展開しています。
当初よりスペイン、フランス、イギリスなど海外展開に注力、近年ではアジア・太平洋地域でもビジネスを展開しています。
2012年12月以降は Expediaの一員となっていますが、その後もExpediaのライバルサイト(Expedia系列以外のホテル予約サイト)もしっかり比較対象に含めています。
※なのでトリバゴの親会社はExpediaになります
トリバゴとしては、Expediaで予約が入っても他社アフィリエイト経由で予約が入っても両方美味しいと言う事なのでしょうね。
そして現在、世界的に広く利用されるホテル予約サイトのほか、各地域内部で影響力を持つホテル予約サイトも検索表示に含まれるように作られています。
注意点
では𝕏(旧Twitter)で世間一般でどのように利用されているかをチェックしてみましょう。
『トリバゴで予約したんですけど』って言ってくる人、トリバゴは料金比較サイトだからアゴダとかbookingとかいろいろ飛ぶんだよ!!!ネット予約慣れてない人に限って自分でよくわかってない海外サイトから予約してくるのやめろ。
— てきとー (@mkjzO3m1ZQucS2M) September 10, 2021
そうなんですよね。
予約した側がどのサイトに飛ばされて、最終的にどこから予約したのかを把握していないって言う事が起きていて、何かあっても宿泊施設側で対処できなくて困る場合があります。
トリバゴ→Agoda→どこで予約したか分からない。
— 田中 慎二|北海道芦別市🌟星の降る里🌟3種のサウナがあるホテル&お風呂屋さん (@oOldnR7yIWEb3UV) July 14, 2024
こういう方が多いですね https://t.co/PuGjJdiTgD
例えばメーカーに商品の問い合わせしたとして。
「どちらで購入されました?」の問いかけに対して「価格.comです」って答えてるのと同じなのです。
なので予約者は、せめてご自身がどこの予約サイトで予約されたかぐらいは把握して欲しいと言うのが宿泊施設の方の本音では無いでしょうか?
悲劇なのは、今テレビCMでガンガン外資の某OTAや料金比較サイトのトリバゴで安く予約出来ると安易に手を出す方々です。
— 川嶋 雄司🏨ホテル・旅館等のWEB販売・サイトコントローラーの管理にお困りの方へ (@maidokawashima) June 10, 2024
特にトリバゴは宿泊予約サイトではないので 慣れてないとどのサイトから予約しているかも把握していないし、キャンセルなんてもってのほか。
ミスマッチが起こってしまいます。 https://t.co/3Q7INPPQpF
そして予約だけじゃなく、ご自身でキャンセルも出来ないようなサイトは使わない方が良いと思います。
あと、比較サイトは、各予約サイトの特性(クーポン、会員ステージなど含む)を把握できないなで、結果的に損になる可能性が高いです。
— わん (@tadanowanwan) June 10, 2024
トリバゴは単純に価格を比較しているだけで クーポンやポイントは完全に無視されていますので、直接よく利用している予約サイトを利用した方がお得な場合もありますよ。
さいごに
ではその他の主な特徴としてはコチラになります。
・会員を持たない
・売り上げの約87%をCMに投下している
・何が起きてもトリバゴに責任の所在がない
実はこの「会員を持たない」「会員をかかえない」ってすごいビジネスモデルなのです。
だってほとんどのビジネスが一生懸命になって会員を作る事に勤しんでいるからです。それを全くしない訳ですからそこへのコストは0円って事です。賢いですね。
色々書いてみましたが、利用者はトリバゴを介して予約せずに宿泊予約のリサーチだけに使うって言うのも一つの手でしょう。
なおトリバゴを使い慣れている方は便利に利用されて良いと思いますが 慣れていないとトラブルに巻き込まれる事もありますのでご注意を。
また、このようにトリバゴ上にマイナーな予約サイトが出てきた場合は避けた方が良いでしょう。
2次代理店。アフィリエイトパートナーですね。仕入れが高いところを見ると間違いなく。>また出た!丨契約していないのに売り出される謎の宿泊予約サイト「zenhotels. com」 https://t.co/IkivQ82RPh
— 高野はやと 江東区議会議員|東京15区 (@takano_hayato38) December 19, 2018
そもそもキャンセル・変更やトラブルが起こった時に対応が外国スタッフだと意思疎通が難しいですし、それらをホテル側に問い合わせられても正直困ります。
なので もしホテルだけでなく、この先に海外航空券の予約を考えている人はより一層気をつけて予約された方が良いと思います。
そして最後に。
メタサーチは便利ですが メタサーチの収益源はOTAからの手数料ですので、今後インターネット上でメタサーチの存在感が増すと 将来的にOTAの手数料が上がらざるを得なくなると言う事をお忘れなく。
【トリバゴ 関連の記事一覧はコチラ】
https://kawashimablog.com/?cat=377
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【ネット予約の販売・管理でお困りの方へ】
ネット予約の売り上げを伸ばしたい。
日々の宿泊トレンドを知りたい。
人手不足で、OTAのプラン延長やサイトコントローラーをうまく活用出来ていない等。
コチラからお仕事のご依頼も承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ⇒CONTACT
※もちろんSNSのDM等でも結構です。
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