宿とOTAの方が良好な関係であるために
まずOTA(オーティーエー)とは何か?
【OTAとは?】
OTA(Online Travel Agent)とは、インターネット上だけで取引を行う旅行会社のことを言います。
カンタンに言うと、じゃらんnet・楽天トラベル・Booking.com・Expediaなどの宿泊予約サイトを総じてOTAと呼びます。
メトロエンジン(https://metroengines.jp/)の田中さん、画像をお借りしますね。ありがとうございます!この写真で言うと、右側が主にOTAになります。
OTAは店舗型の旅行代理店と違って、24時間いつでも膨大な数の商品プランをスマホやPCで閲覧・検索・予約が出来、店舗へ出向く必要のないトコロが便利ですよね。
なお 旅館・ホテルもサイトコントローラーを導入されていたら、沢山のOTAの担当者さんと触れ合う事がきっと多いハズ…。
そしてボクのように宿のコンサルをされている方も又、OTAの営業担当者さんとのお付き合いは必須じゃないかな?
では今回、OTAの営業担当者さんとの付き合い方…。特に「広告」や「プロモーション」について改めて考えてみました。
国内OTAと海外OTAによる、広告とプロモーションの圧倒的な違いはココ
国内OTAの じゃらんnet・楽天トラベルで頭が痛いのは、広告の売り込みでは無いでしょうか?
電話・メルマガ、そして今ではお付き合い出来る範囲でSNSでコミュニケーションを取られている方もいらっしゃるでしょう。
そこそこ体力のある宿泊施設様なら良いのですが、額が額なだけに10室以下の宿にとっては結構頭が痛い問題です。
今回ボクは敢えて書きますが、この国内の二大OTAの広告営業にはノルマがある事も重々承知です。
チラつかせるのは「売り上げ維持」「クーポン施策」「ポイント施策」「タイムセール企画」そして「表示順位」等かな?
更に広告を購入した先には、プランを作らないといけない様なモノも多くあります。
コレに加えて料金調整までしないといけないSALEのプランは、宿泊施設のみならず営業担当者さんまで疲弊してしまいます。
しかしながら 海外OTAには余計な広告は特に無く、会員様優先による値下げプロモーションはとってもシンプル。余計な作業はあまりありません。
なので海外OTAのBooking.comやExpediaなどと比べると、もうこの国内OTAの広告を売るための営業スタイルは古いんじゃないかとボクは感じてしまうのです。
それに国内OTAの広告は、それをしたからと言って売り上げがどれぐらい伸びたかを示す実績はかなり不透明です。だってPV数以外はほぼほぼ検証・測定出来ませんからね。
「広告を売る」営業が無い海外OTAと、「手数料と広告の二重徴収」を続けている国内OTA。
果たして宿にとってどちらが良いのでしょうか?
アナタは広告を売りたいのか?それとも…
これからは国内外のOTAの営業担当者さんが同じ施設を5年間担当されるって事は、もうほとんど無いでしょう。
下手したら担当者が代わっている事すら気づかない場合もあったりします。
それに営業担当者さんが別の違う方になったので広告を買わなくなり、結果売り上げが極端に下がってしまう様ではいけません。
宿側もしっかり自身の頭で考えて勉強する事はもちろん、年間どれぐらい露出に広告を投じるかを決めておくと良いでしょう。
それにOTAの方。
「本気で施設様の売り上げを伸ばしたい!」そう言う想いは素晴らしいとは思うのですが…やはり顔の知らない方からの電話やメルマガ一辺倒では、どうなのかなって感じます。
もしも有益な広告を買って貰うには、やはりまずは宿の経営者さんに会いに行き、リアルなコミュニケーションを取る事・顔を知って貰うが大切なんじゃないかな?それに幾らデータを見せられても、やっぱり信用・信頼出来る方からしか買いたく無いと思うんです。
ですが困った時はお互い様なのですので、相手を尊重し合える関係を目指していけたら良いですね。
あとOTAの方は、本来の目的を忘れないようにして欲しいです。
それにそのサイトを使って宿を選んで、クチコミに「素敵な滞在でした!」と書かれたら、超嬉しいですよね?
OTAの方が売っているのは「広告」ですか。
それとも「幸せな旅行の創出」なのでしょうか。
宿側もただ闇雲に広告を買うだけじゃなく、今後OTAとどう向き合って行く事が良いのか?
けして安い買い物では無いので、義理や今までの流れとかで判断するのではなく、一度付き合い方を自分なりに考えてみましょう。
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