この記事の要点
- 対象
- レイトチェックアウトの導入・見直しを考える施設
- 要点
- 滞在時間を延ばすサービスは、清掃と次のチェックインを含めた運用設計が大切です。
- まずやること
- 受け入れ時間・料金・清掃体制を整理し、販売条件と現場の対応をそろえます。
レイトチェックアウトとは、通常の規定時間よりも遅い時間に部屋を出られる宿泊サービスのことを指します
「もう少しゆっくりしてから出発したい」
ホテルや旅館に宿泊した際、そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
なお通常のチェックアウト時刻よりも遅い時間まで客室を利用できるサービスを、「レイトチェックアウト(Late Check-out)」と呼びます。
例えば、通常10時チェックアウトの施設で、12時まで滞在できるといったケースです。ホテル業界では割と一般的に使われている言葉になります。

一見すると「お客様がゆっくりできる便利なサービス」という印象がありますが、実はホテル側にとっては、客室清掃や次のお客様のチェックイン時間にも関係する、意外と重要なサービスなのです。
レイトチェックアウトは清掃スタッフと密な連絡が必須
例えば、チェックアウトが10時、チェックインが15時のホテルの場合、10時にお客様が退室すると清掃スタッフが客室清掃を行い、点検を終えて次のお客様を迎える準備をします。
ところが、レイトチェックアウトで12時まで客室を利用されると、その分だけ清掃開始も遅くなります。
特に満室の日や客室数の少ない施設では、1室の清掃時間が後ろにずれることで、他の客室の清掃スケジュールにも影響することがあります。
そのため、レイトチェックアウトは単純に「何時まででも延長できる」というものではなく、当日の予約状況や清掃体制を見ながら判断する必要があります。
一方で、ホテル側から見ると、レイトチェックアウトは追加料金を設定することで、客室という「時間で消費される商品」から新たな売上をつくる方法になります。
例えば「1時間延長1,000円」「2時間延長2,000円」「5時間延長3,000円」など、通常の宿泊料金とは別のオプションとして販売する方法です。

※意外と「5時間延長3,000円」が売れそう
※当日、客室に空きが出そうな場合は売りたいトコロです
最近では、単純に宿泊料金を値上げするだけではなく、お客様が必要とするサービスをオプション化して、客室単価を高めるという考え方も重要になっています。
売り上げは大体、滞在時間に比例しますからね。
ただし売上だけを考えて受け入れてしまうと、清掃スタッフの負担が増えたり次のお客様のチェックインに影響したりする可能性がありますので、判断には細心の注意が必要です。
さいごに
こうやって見ると「レイトチェックアウト」は、お客様の満足度を高めるサービスであると同時に、客室清掃・販売・収益をつなぐ、ホテル運営の小さなポイントの一つになりそうです。
ホテルに泊まった際にはチェックアウト時間にも少し注目してみると、その裏側にあるホテルスタッフの仕事が見えてくるかもしれません。
宿の現場でも客室に余裕があれば、レイトチェックアウトプランの作成やチェックイン時の案内としてうまく誘導していけると良いでしょうね。
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