宿泊満足度と清掃効率を左右する「センスと気遣い」の部屋割りこそがアサインの真骨頂
ホテルや宿泊施設で日常的に使われている業界用語「アサイン」をご存知でしょうか?
アサインとは、英語の「assign(割り当てる)」に由来し、予約済みのお客様にどの客室を割り当てるかを決める作業のことを指します。
【アサインとは?】
英語のassign(割当)からきており、部屋の割り当てのことで「ルーミング」と言われることもあります。
ご高齢の利用客であればエレベーターの近くの客室にアサインする、子連れなら面積の広い角部屋にアサインするなど、各ホテルマンがマニュアルやそれぞれのセンスを基準として部屋割りを決めます。
なお旅館や民宿では、一般的に「部屋割り」と表現されることの方が多いかもしれませんね。
一見シンプルに思えるこの作業ですが、実は顧客満足度の向上だけでなく、翌朝の清掃効率や光熱費削減にまで直結する非常に頭を使う奥深いお仕事なのです。
アサインのタイミングと判断基準
アサインは主にフロント・クラークが担当します。
団体客やVIPの場合は事前準備のために前夜に行うのが一般的ですが、個人客の場合はチェックイン時に臨機応変に対応することが多いです。
部屋割りを決める際は、マニュアルやスタッフのセンス・気遣いが問われます。
お年寄りや障害のある方: エレベーター近くの客室へ
お子様連れのファミリー: 面積が広く音が響きにくい角部屋へ
事情のあるお客様: 音に敏感な方の周りを空室にしたり、当日の急な部屋変更・リクエストに対応したりと柔軟に調整
また、稼働率が低い日には「使わないフロア」を作って照明を落とすことで、ホテルの電気代を削減するといった工夫も行われます。
近年ではPMS(ホテル管理システム)を活用して行うのが主流です。
アサインの成功がもたらす効果とは?
アサインが上手くいったかどうかは、翌日になれば一目瞭然です。
クレームや部屋変更の要望がなく、清掃も手際良く進んでおり、お客様もスタッフもスムーズに1日を終えられたならそのアサインは大成功と言えます。
さいごに
まさに「パズル」のように想像力をフル活用して組み立てるアサイン。
宿泊客の満足度UPはもちろん、現場スタッフの負担軽減やコスト削減にも貢献するホテル運営の隠れた重要業務になります。
最近ではAIを活用してアサインするなんてことになっていきそうですが、様々な利用用途・人数・色んな想いでご宿泊されるお客様のことを思うと、最終的なチェックは人の手で行うと良いでしょうね。
ホテルの裏側ではこうしたスタッフの細やかな判断が快適な宿泊体験を支えていることをお忘れ無く。
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