「公式サイトよりOTAの方がなぜか安い」丨このカラクリは不当な安売りの要求があったからなのか?
ホテル・旅館側は、OTA(宿泊予約サイト)に手数料を払わないといけないので、宿泊客には本当は手数料がかからないホテルの公式サイトで直接予約して欲しいですよね?
しかしながら、OTAがそこをほっとくわけありません。
今回、そこの歪(ひずみ)から生じた事件なのかも?
オンライン旅行会社大手の「楽天トラベル」「Booking .com」「Expedia」が某観光ホテルなどに対し、競合他社のサイト上に自社価格より安い宿泊プランを掲載しないよう 不当に要求していた疑いが強まったとして、公正取引委員会は10日、独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立ち入り検査を行いました。
【独占禁止法とは?】
資本主義の市場経済において、健全で公正な競争状態を維持するために独占的、協調的、あるいは競争方法として不公正な行動を防ぐことを目的とする法令の総称ないし法分野である。
いやー、国家権力の方がインターネットの大手企業よりも強いと分かって、少し安心しました(苦笑)
(規模が大きいOTAなので 目を付けられたって言う事もあるでしょうが)
独禁法では、相手方を拘束する条件を付けて取引することを「拘束条件付き取引」として禁じています。
※朝日新聞さん、画像を引用させて頂きます。
オンライン旅行会社は、第三者にビジネスを行う基盤としてのサービスを提供する「プラットフォーマー」の一種で 3社は今回特に連携はせずに それぞれ独自の判断でホテル側に要請していたとみられています。
不公正な取引方法とは
公正な競争を阻害するおそれがあるとして、独占禁止法が定める行為。
入札談合や価格カルテルと異なり、「おそれがあること」自体が違法となる。
自社との取引が競争相手より有利になるよう取引先の行為を拘束する「拘束条件付き取引」のほか、競争相手と取引しないよう取引先に求める「排他条件付き取引」、他事業者への「差別的取り扱い」などがある。
各社、行き過ぎた行為へ
今回を機に、自社サイトが一番安心で安いって言うのがスタンダードになって欲しいと願います。
まぁサイトコントローラーがあれば、それがちゃんと出来るんですけれど。
しかしながら、各OTAもそこの壁(自社最安値)を超えてしまおうと…普通は思っちゃいますよね?
そう言ったトコロから、規模が大きいOTAプラットフォーマーは…
宿泊施設側には「〇月〇日は▲▲サイトより××サイトが安く設定されています。」と 某OTAの担当者さんだったりから自動メールが送ってきたりしておりました。
なので今回の件は、そう言った行為が行き過ぎた結果なのでしょうか?
だってコレって「▲▲サイトで安くだしているんだから、ウチ(××サイト)でも安くしろ。契約違反だろ」 って感じですもん。
それに逆らうと、最後には契約見直し・契約解除もあったりしますからね。
さいごに
OTAの担当者さんとは、宿のウリや付加価値を伸ばそうって。
一緒になって売り上げを伸ばせられる関係性が本当は理想なんだけど。
最近はOTAの販売促進ツールや広告もより複雑化し、値下げによるプロモーションやポイント付与・クーポンありきに走っている感じもあり、各OTAで1円単位の安売り強要とも思えるような行動になりがちになってましたので、ちょっと悔い改めて欲しいです。
だってホテル側は、値下げ行為や広告なんて本当はしたくないんですから。
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