年金暮らしの夫婦が自宅の空き部屋を利用して、旅行者を安価に泊めたことがはじまり
「ペンション」と聞くと、どこかヨーロッパ風の建物で、家族経営のアットホームな宿…そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?

実はこの「ペンション」という言葉、語源をたどると意外な意味に行き着くのです。
【ペンション(Pension)とは?】
宿泊施設の形態のひとつで、ドイツやイタリアなどにおいては低価格で泊まれる小規模の宿泊施設のことを言います。
「pension」はフランス語と英語で「年金」を意味しますが、元は年金暮らしの夫婦が家の空き部屋を利用して安価な宿泊所としたことがはじまりと言われています。
では詳細をチェックしてみましょう。
ペンションの由来とは?
pension」はフランス語・英語で「年金」や「恩給」を意味する言葉。もともとはヨーロッパで、年金生活を送る夫婦などが自宅の空き部屋を利用し、旅行者を安価に泊めたことが始まりとされています。いわば「西洋風の民宿」のような存在ですね。
日本でいう「ペンション」は、実はヨーロッパの宿泊施設を参考に生まれた、いわば日本独自の宿泊カテゴリーになります。
日本初のペンションとされているのが、1969年(昭和44年)に群馬県草津で開業した「綿貫ペンション」。本来のフランス語読みでは「パンシオン」ですが、日本では発音しやすい「ペンション」という表記が定着したそうです。
その後、1970年代の国内観光ブームなどを追い風に全国へ広がっていきました。

日本のペンションは、小規模で家族経営の施設が多く、洋風の建物や客室、家庭的なおもてなしが特徴。客室はツインなどの洋室が中心で、食事付きの場合は館内のダイニングで夕食や朝食をいただくスタイルが一般的です。
特に、地元の食材や郷土料理など、オーナーこだわりの料理を楽しめることもペンションの魅力。高原や山岳リゾート、スキー場周辺などに多く、長野県や山梨県などには数多くのペンションが存在します。
また、夕食を付けず朝食のみを提供するスタイルなら、海外で広く知られている「B&B(Bed & Breakfast)」にも近い宿泊スタイルになります。
さいごに
ホテルや旅館とはまた違った、距離の近いおもてなしが楽しめる「ペンション」。
言葉の語源や歴史を紐解いてみると、単なる「洋風の民宿」ではなく、ヨーロッパの文化をヒントに日本独自の宿泊文化として発展してきたことが分かります。
まだペンションに泊まったことがない方は、次の旅行でぜひ一度、その家庭的な雰囲気と宿ならではの食事を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【日本ペンション協会 HP】
https://jpa.org/
【「いまさら聞けない宿泊カテゴリー」の記事一覧】
https://kawashimablog.com/wp01/yufuin/?cat=2969
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