世界のクチコミデータから読み解く訪日客動向レポートを発表。「訪日客をひとくくりにしてはいけない」
この発表は中々興味深いです!
世界最大級のクチコミサイト・トリップアドバイザー(https://www.tripadvisor.jp/)が外国人に人気のランキングシリーズや利用傾向の分析をまとめ、更に世界2万ユーザーの調査結果も掲載した初のインバウンドレポートを発表しました。
【トリップアドバイザーとは?】
全世界の旅行者に利用されている旅行プラットフォームであり、訪日旅行を検討している人たちにも多く使われているサービスです。
トリップアドバイザーのサイトやアプリには毎月4億9,000万人の訪問者がおり、世界49の国と地域、28言語でサービスが展開されています。
コレがなんと35ページと、かなりの量になっております。
今回のインバウンドレポートのデータ。
トリップアドバイザーに集まるアクセスについて 日本を調べているサイト訪問者数の割合を見てみると、訪日客の多いアジアからが最も多いモノの、アメリカやヨーロッパ・オセアニアなど、全世界からアクセスされていることがわかります。
これは観光・飲食・宿泊業など、主にお仕事で訪日外国人旅行客の受け入れを積極的にされている方にとって、必読と言えるでしょう。
なのでこれからも益々増えるだろう訪日外国人について、深く理解したい方に。
解説を混じえて是非ご覧くださいませ。
トリップアドバイザーは、あらゆる国と地域からの訪日客に使われているサービスと言えます
全世界における各旅行サービスのアクセス数
ではインバウンドリポートを見てみましょう!
以下は全世界における、各旅行サービスのアクセス数を示したモノです。
「TripAdvisor Inc」「TripAdvisor Sites」がダントツで 1、2を取ってますね…。
改めて、トリップアドバイザーは全世界で最も参照されている旅行の情報源となっていると言えますので、今後の対策が重要と言えるでしょう。
しかもモバイルユーザーが6割ぐらいですので、スマホで旅行先をチェックされているのも興味深いです。
日本の情報への海外からのアクセス状況の推移
トリップアドバイザーには 訪日旅行を検討している人たちにも広く利用されており、トリップアドバイザー上にある 日本の情報を見ている人のトレンドをあらわしたのが以下のチャートになります。
訪日客の伸びとともにそのアクセス数は増え続けていますね。
直近の 2018年においては、前年に比べて訪日客の伸びが一桁台(8.7%増、3119 万人。出典 : 日本政府観光局(JNTO) )にとどまったこともあり、トリップアドバイザーのアクセス数も一桁台(6.8%増)の伸びとなりました。
なんとなく、2018年第4四半期(10〜12月)の落ち込みが気になるトコロでもあります。
こうして日本への旅行を検討している人たちが、下調べでよく利用しているサービスということを踏まえると、このトリップアドバイザーのアクセス数は、訪日客の増減を占うひとつのバロメーターといえるかもしれません。
日本の情報への海外からのアクセス分布と、訪日外客数とアクセス数、上位 10 の国と地域の比較
このアクセスを大陸別・国や地域別に詳しく見たのが以下の図です。
ボリュームとしてはアジアからが最も多く、全体の約半数を占めていることがわかります。
続いて大きいのは北中米、中でもアメリカは単独で 17%を占めており、世界の中で最も大きいアクセス元 となっています。
日本政府観光局(JNTO)の発表する訪日外客数で上位の国と地域と、トリップアドバイザーのアクセス数で上位のものを比較することで、トリップアドバイザーの特徴がわかります。
訪日外国人で上位な国(中国・韓国・台湾・香港)と、トリップアドバイザーのアクセス数が多い国との比率が全然違いますね(笑)
トリップアドバイザーでのアクセス比率が、訪日外客数での比率に比べて大きく上回っているのは、アメリカ、オーストラリア、イギリス、カナダといった国と地域です。
さいごに
トリップアドバイザーのインバウンドレポート。
上記のデータから言える事は、やはりトリップアドバイザーは東南アジアよりも英語圏の欧米豪で よりアクティブに使われているサービスと言えるでしょう。
今回が初の試みで 内容が中々のボリュームですので、数回に分けて解説して行こうと思っております!
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